コングロマリット

コングロマリットとは集塊企業とか複合企業と訳され、あるいはコングロ企業とも言います。アメリカで1960年代に、自己本来の業種とは関連のない業種の企業を次々と買収合併して急速に成長をとげ、すでに巨大企業の仲間入りをするものもあり、注目されている特異な企業形態の会社を言います。既成の巨大企業が他企業を吸収して多角経営を展開するのと似ていますが、あまりにも大胆に全く開運のない業種の企業や時には自己よりも大きい企業を傘下に収めて急成長をとげるところに、従来の経営戦略を超えた特異な面があるというので、コングロ企業という名称が広がりました。コングロ企業の本社は持株会社の形態をとるものが多く、少数精鋭の本社経営陣がいくつもの業種の事業部を統轄しますが、もとにある子会社にはかなりの自主性が認められています。それはコングロ企業の急速な成長と集塊性からくる経営面の脆弱性をも意味しているために、合併ブームで生まれたゴングロ企業の前途は未知数です。代表的なコング画企業の例としては、リットンインダストリーズ、リングテムコボート、テクストロン、ガルフ&ウェスタン、そして国際的コングロ企業といわれるITTなどがあります。

お金と世界経済

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