マーシャルプラン

第二次大戦後のアメリカの援助で行なわれた欧州復興計画ERPがマーシャルプランです。1947年6月、国務長官マーシャルが提唱したことがらこの名が付きました。その目的はアメリカの援助によりヨーロッパ諸国の経済を復興させ52年までにこれらの国々の経済的自立を達成することにあり、そのために欧州を一つの経済的連合として、そのなかで各国が貿易制限を撤廃し物資の交流を図り、足りない分を計画的にアメリカが援助しようというものです。この計画は西欧資本主義諸国によって受け入れられましたが、社会主義諸国は拒杏しました。アメリカ側では48年4月対外援助法が成立し、その実施機関として経済協力局ECAが設置され、西欧被援助国側では、26か国で西欧経済協力機構OEECが結成されました。被援助国はアメリカと双務協定を結び、一定の義務を負わされたために、ヒモつき援助と言われましたが、48年以降51年末までにECAによって西欧諸国に与えられた援助総額は約23億ドルに達し、ソ連圏に対抗する西欧の資本主義的復輿に大きな役割を果たしました。その間アメリカの対外援助政策が軍事援助中心へ移行するとともに、ERPぱ予定より半年早く、51年末をもって終了し、MSAに発展的に解消しました。

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